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【MAGUMIの音楽玉手箱:第43回】パブリック・イメージ・リミテッド「The Flowers of Romance」(1981年/Virgin Records)

パブリック・イメージ・リミテッド「The Flowers of Romance」

ミクスチャーロックバンド「LÄ-PPISCH(レピッシュ)」のボーカル・MAGUMI(マグミ)によるおすすめCD紹介連載の第43回。MAGUMIがDJの際に持ち歩く「音楽玉手箱」(CDボックス)から、おすすめCDをピックアップして紹介する。

おすすめCD:パブリック・イメージ・リミテッド「The Flowers of Romance」(1981年/Virgin Records)

セックス・ピストルズを脱退し、ジョニー・ロットンからジョン・ライドンに改名して、キース・レヴィンとP.I.L.を結成しました。その中での4枚目のアルバムです。

セックス・ピストルズでのpunkの荒々しさやrock’n rollのストレートさは身を潜め、まるで今までのサウンドを全否定するかのように繰り返すリズムに、浮遊する剃刀のようなギターサウンド、呪文のようなボーカル、dubサウンドも加え、誰もが想像し得なかったアバンギャルドなサウンドへと変わりました。

最初のうちは、あまりの音の変わりようにオーディエンスがついて行けず、セールス的にもデビュー当時はあまり成功しなかったみたいです。ただ彼らは、計算してpunkからの脱却を図ったようで、家に籠もりながら徐々にこのサウンドを完成に近づけました。

「The Flowers of Romance」では、土着的な強力なリズムが全体を支配して、時にはオリエンタルなムードも醸し出しています。特にこの当時では、rockとかけ離れた存在だったのではないでしょうか。お洒落なロンドン直輸入のお店などで、このアルバムがかかっていると、何とも不思議な気持ちになって、得体の知れないかっこよさに勝手に酔っていた自分を思い出します(笑)。

20代前半の頃、中野サンプラザにP.I.L.を見に行って、自分の中ではあのセックス・ピストルズのジョニー・ロットンがやって来ると、興奮したものですが、まぁ当然のごとく熱いライブではなく、涼しげな中に緊張感が張り詰めた感じで、ジョン・ライドンもオーディエンスの一方向を睨みつけては、また違う方向を睨みつけるといったパフォーマンスで、まだ子どもの私も勝手に目が合ったと喜んでおりました。

ノリとしても、P.I.L.を満喫している方と暴れ足りない方との微妙な空気感が漂ってました。帰りにレコードを会場で買って、ジョン・ライドンのサイン色紙が付いていたのですが、あれは果たして本物なのでしょうか?(笑)

MAGUMI AND THE BREATHLESS OFFICIAL

■LÄ-PPISCH(レピッシュ)
1987年にシングル「パヤパヤ」でメジャーデビュー。同曲は、トヨタのCMに起用されヒットするなど、80年代のバンドブームをけん引したバンド。現メンバーは、MAGUMI (ボーカル・トランペット)、杉本恭一 (ギター・ボーカル)、tatsu (ベース)。MAGUMIは、レピッシュの活動に加え、自身のバンド「MAGUMI & THE BREATHLESS」でも活動を続けている。また、DJとしても都内のライブハウスやクラブで精力的に活動中。