
ミクスチャーロックバンド「LÄ-PPISCH(レピッシュ)」のボーカル・MAGUMI(マグミ)によるおすすめCD紹介連載の第6回。MAGUMIがDJの際に持ち歩く「音楽玉手箱」(CDボックス)から、おすすめCDをピックアップして紹介する。
おすすめCD:ドナルド・フェイゲン「The Nightfly」(1982年/Warner Bros. Records)
まずジャケットが格好いい! 痺れますね…今でも各方面のミキサーが、スピーカーのチューニングに使っているのをよく耳にします。歴代の人たちがいい音でレコーディングしようと試行錯誤してきて、技術を上げていこうと向かった先にこのアルバムがあったのだと思います。
1982年のアルバムですが、この時代からいい音で録音技術を上げていこうという作業がなくなり、今の時代は、より便利に音が聞けるシステム探しに変わったような気がします。
ドナルド・フェイゲンは、ミュージシャンからも評判が高いスティーリーダンの中心メンバーで、最初はメンバーがたくさんいたのですが、最終的にはウォルター・ベッカーと二人になりました。どのアルバムでも世界最高といわれるスタジオミュージシャンを惜しげもなく使い、完成度の高い作品を作ってきました。「The Nightfly」は、その形での完成型ですね。この後に出したアルバムもどれも素晴らしいのですが、楽曲の好みの違いぐらいですね。
より完璧を求めるために1年中スタジオに籠もっているらしく、制作費も莫大にかかっているという噂を聞いたこともあります。そのために、ライブができないメンバーが抜けていってドゥービーブラザーズに加入していきました。まぁ、凄い音楽集団だったということですね。
若い頃は、このアルバムを部屋でかけるとオシャレになったと、恥ずかしながら勘違いしたものです(笑)。
■MAGUMI AND THE BREATHLESS OFFICIAL
■LÄ-PPISCH(レピッシュ)
1987年にシングル「パヤパヤ」でメジャーデビュー。同曲は、トヨタのCMに起用されヒットするなど、80年代のバンドブームをけん引したバンド。現メンバーは、MAGUMI (ボーカル・トランペット)、杉本恭一 (ギター・ボーカル)、tatsu (ベース)。MAGUMIは、レピッシュの活動に加え、自身のバンド「MAGUMI & THE BREATHLESS」でも活動を続けている。また、DJとしても都内のライブハウスやクラブで精力的に活動中。


