
ミクスチャーロックバンド「LÄ-PPISCH(レピッシュ)」のボーカル・MAGUMI(マグミ)によるおすすめCD紹介連載の第21回。MAGUMIがDJの際に持ち歩く「音楽玉手箱」(CDボックス)から、おすすめCDをピックアップして紹介する。
おすすめCD:ディーボ「Oh, No! It’s Devo」(1982年/Warner Bros.)
80年代は、イギリスの音楽ばかり聴いていて、アメリカものはあまり聴いてなかったのですが、その中で好きだった数少ないバンドの一つです。
ディーボのアルバムの中では一番聴いたもので、特に2曲目の「Peek-A-Boo」がお気に入りでした。82年当時、ディスコでこの曲がかかると、フロアが空いて踊りやすかったので、友だちと2人で曲のサビの部分の“ワーハーハーハーピカブー”というところで、腹を抱えて笑うパフォーマンスのフリで寂しいフロアを沸かしていました(笑)。
このバンドは、普通のロックバンドが持っているかっこいいものをすべて排除しました。アメリカでもバンド結成した頃は、ビール瓶を投げつけられたりしたそうです。テクノサウンドの先駆け的な存在だったのですが、今聴いてみると意外とロックっぽいです。うんこ帽子を被ったり、奇抜な格好をしたり、へんてこなお揃いのダンスをしたり、表面的にはまったく気合を感じられないパフォーマンスでしたが、徐々にアートワークもサウンドも世界中に浸透していきました。
この作品は、その中で一番脂が乗っている頃のもので、アメリカでも俺もディーボの一員だとオーディエンスに受け入れられ、広がりを見せました。まぁ、時代に早すぎたバンドだったということですね。
一時期あまり活動していない頃があったのですが、最近また動き出してニューアルバム「Something For Everybody」が2010年に出ています。こちらのアルバムもおすすめです。
■MAGUMI AND THE BREATHLESS OFFICIAL
■LÄ-PPISCH(レピッシュ)
1987年にシングル「パヤパヤ」でメジャーデビュー。同曲は、トヨタのCMに起用されヒットするなど、80年代のバンドブームをけん引したバンド。現メンバーは、MAGUMI (ボーカル・トランペット)、杉本恭一 (ギター・ボーカル)、tatsu (ベース)。MAGUMIは、レピッシュの活動に加え、自身のバンド「MAGUMI & THE BREATHLESS」でも活動を続けている。また、DJとしても都内のライブハウスやクラブで精力的に活動中。


