
ミクスチャーロックバンド「LÄ-PPISCH(レピッシュ)」のボーカル・MAGUMI(マグミ)によるおすすめCD紹介連載の第30回。MAGUMIがDJの際に持ち歩く「音楽玉手箱」(CDボックス)から、おすすめCDをピックアップして紹介する。
おすすめCD:バーシア「It’s That Girl Again」(2009年/Koch Records)
出身はポーランドの方でアメリカに渡り、アーティストを目指したのですが、なかなか芽が出ず、さらにロンドンに渡って、マット・ビアンコのメンバーになることにより世界的なミュージシャンとなりました。そのバンドのキーボーディストのダニー・ホワイトに才能を見いだされ、バンドを抜けて、ソロの道へと進みます。
基本的にはlatinを中心に、心地よいサウンドに仕上げている曲が多いです。彼女の中には、いろいろな文化が入っていると思うのですが、一番遠いサウンドを得意としているのが面白いですね。あと、透き通った透明感のある声と+αの歌唱力は驚異的です。
さて、今回のアルバムですが、彼女にとっては15年ぶりです。今までのアルバムとは違って、ドファンクの曲があったり、ノリが途中でやたら激しくなるrock的なアプローチの曲があったり、土着的な匂いのする3拍子の曲を始めてポーランド語で歌っている曲があったりと、彼女にしては珍しく山あり谷ありのmixture的なアルバムとなっています。今までの爽やかなアルバムも、涼しい風を運んできてくれるようで、大好きだったのですが、正直、あちこちに引っかかりのあるこのアルバムにも、ものすごい魅力を感じました。
その後、マット・ビアンコに復帰して、そのライブを見に行ったのですが、まぁ大人の音楽で、素晴らしいショーを堪能しました。さすが北欧の女性らしく、ちょっとふたまわりほど大きくなっていて、若い頃の美しさには遠かったのですが、美声は相変わらずで、心がずいぶん軽くなったのを覚えています。参考までに、バーシアとマット・ビアンコのアルバムは、すべて持っています。
■MAGUMI AND THE BREATHLESS OFFICIAL
■LÄ-PPISCH(レピッシュ)
1987年にシングル「パヤパヤ」でメジャーデビュー。同曲は、トヨタのCMに起用されヒットするなど、80年代のバンドブームをけん引したバンド。現メンバーは、MAGUMI (ボーカル・トランペット)、杉本恭一 (ギター・ボーカル)、tatsu (ベース)。MAGUMIは、レピッシュの活動に加え、自身のバンド「MAGUMI & THE BREATHLESS」でも活動を続けている。また、DJとしても都内のライブハウスやクラブで精力的に活動中。


