
ミクスチャーロックバンド「LÄ-PPISCH(レピッシュ)」のボーカル・MAGUMI(マグミ)によるおすすめCD紹介連載の第32回。MAGUMIがDJの際に持ち歩く「音楽玉手箱」(CDボックス)から、おすすめCDをピックアップして紹介する。
おすすめCD:ギャング・オブ・フォー「Return The Gift」(2005年/V2 North America)
80年代で変化をしていきながらも、常にソリッドで空間の使い方が上手く、殺気を放ちアバンギャルドで、かっちょえーと惚れ込んでいたバンドです。ライブもビデオでしか見たことがありませんが、胸がざわめきながらも、とってもクールだったことを覚えています。
このアルバムは2枚組みで、1枚目は、オリジナルメンバーが4人揃ったこともあり、初期のナンバーのベスト的なものを、アレンジらしいアレンジもせず、再レコーディングしています。2枚目は、各1曲1曲が違うプロデューサーやDJによるリミックスアルバムとなっています。80年代の匂いと今の時代に近いサウンドで、同じギャング・オブ・フォーが表現されているところが、実験的であり面白いアルバムだと思います。ミュージシャンとしては、人にすべて任せるということは、けっこう勇気がいることですからね。
このバンドは、最初は、punk的なアプローチの破壊力を持ったサウンドだったのですが、徐々にメンバーチェンジなどを受け、dance寄りに90年代初期頃には変わっていきました。この流れは、プロディジーなどのpunk寄りのdanceバンドに受け継がれていったと思います。この他にも、世界中のバンドに影響を与え、ミュージシャンズミュージシャン的な存在になっていると思います。
■MAGUMI AND THE BREATHLESS OFFICIAL
■LÄ-PPISCH(レピッシュ)
1987年にシングル「パヤパヤ」でメジャーデビュー。同曲は、トヨタのCMに起用されヒットするなど、80年代のバンドブームをけん引したバンド。現メンバーは、MAGUMI (ボーカル・トランペット)、杉本恭一 (ギター・ボーカル)、tatsu (ベース)。MAGUMIは、レピッシュの活動に加え、自身のバンド「MAGUMI & THE BREATHLESS」でも活動を続けている。また、DJとしても都内のライブハウスやクラブで精力的に活動中。


