
ミクスチャーロックバンド「LÄ-PPISCH(レピッシュ)」のボーカル・MAGUMI(マグミ)によるおすすめCD紹介連載の第26回。MAGUMIがDJの際に持ち歩く「音楽玉手箱」(CDボックス)から、おすすめCDをピックアップして紹介する。
おすすめCD:セルジオ・メンデス「Timeless」(2006年/Concord, will.i.am music group)
何かセルジオ・メンデスの音楽を聴いていると、昔そこに住んでいたような懐かしさと親しみの混じった不思議な感覚になります。
セルジオ・メンデスはブラジルの音楽を世界に広めるために、一番の功績を残した人だと思います。彼の代表曲の一つの「Mas que nada」は、誰もが一度は聴いたことがあると思います。彼自身のオリジナル曲は無いのですが、bossa novaで世界に広がっている曲は、セルジオ・メンデスのバージョンがほとんどです。
さて、このアルバムでは、小さい頃から彼の大ファンであったブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムが自宅を訪れ、かねてから昔の音源を再録音したかったセルジオ・メンデスと意気投合し、「Timeless」を制作することとなったみたいです。当然hip hopとの融合的な作品にはなっていますが、そのバランスは素晴らしく、最後までメロディを損なうことなく、気持ち良く聴くことができます。
個人的には、「Please baby don’t」が一番のお気に入りです。他にも豪華なゲストが多数参加しています。この流れで、またウィル・アイ・アムと共演し「Encanto」というアルバムも制作しています。これによって、若い人たちにもセルジオ・メンデスの名前が広がったと思います。
何年か前、二日酔いの状態で、国際フォーラムに彼のライブを見に行ったのですが、だんだん気持ちが良くなり、とてもご機嫌な気分で帰ったのを覚えています。でも帰りのタクシーでは、やっぱりゲロゲロでしたけど(笑)。
参考までに、去年、「Bom tempo」という新譜が出ています。こちらもオススメです。アレンジャーとプレイヤーとして、ブラジルの音楽を世界に紹介した彼の軌跡を覗いてみましょう。
■MAGUMI AND THE BREATHLESS OFFICIAL
■LÄ-PPISCH(レピッシュ)
1987年にシングル「パヤパヤ」でメジャーデビュー。同曲は、トヨタのCMに起用されヒットするなど、80年代のバンドブームをけん引したバンド。現メンバーは、MAGUMI (ボーカル・トランペット)、杉本恭一 (ギター・ボーカル)、tatsu (ベース)。MAGUMIは、レピッシュの活動に加え、自身のバンド「MAGUMI & THE BREATHLESS」でも活動を続けている。また、DJとしても都内のライブハウスやクラブで精力的に活動中。


